当院に寄せられる質問で多かったものについて、当院院長・千原直人がお答えします。
今回の質問は、
「大腸内視鏡検査って痛いと聞くのですが、それはなぜですか?痛いの嫌いなので、何か対策はありますか?」
という質問です。
千原先生の解答はこちらです。 (先生のプロフィールは、こちらからご覧ください。)
大腸内視鏡検査での痛みは以下のようなことによって生じます。
・腸が伸ばされるため
・腸が押されるため
・空気(ガス)による腸管拡張のための圧迫感
などです。
内視鏡を押したり、腸が引っ張られたりして伸び縮み、および検査中の空気の注入による腸管の拡張などにより痛みが生じます。
<痛みが生じやすい方>
●お腹を手術したことがある方(癒着することにより大腸が変形します)
●やせている女性
(お腹の中のスペースが通常の方と比べて狭いことがあります。そのため腸管の曲がりが通常の方よりもきつくなってしまいます。折りたたむのが難しくなり、カメラで引き伸ばされることが多いです)
当クリニックの対処法としては鎮痛、鎮静剤の投与、空気の代わりに吸収が早い炭酸ガスを使用しています。また、体位変換等を行って痛みを軽減します。それに加え以前も回答した水浸法というやり方を行ってます。内視鏡の先端から水を注入する専用の機器を使い、空気の代わりに水を潤滑剤として内視鏡を挿入する検査法となります。必要に応じて水を注入したり吸い出したりしながら内視鏡を進めていくため、空気注入と違って腹部の膨満感がありません。
お悩みの時は、お気軽にご相談ください。
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